クンペンとは・・・
コンペンとも呼ばれ「薫餅」や「光餅」と書きます。小麦粉と卵、砂糖をまぜ、こねた生地に胡麻やピーナッツの餡を包み丸くたいらな形にととのえ焼いた、サックリとした皮にゴマの香りが香ばしい沖縄で食べられている伝統的なお菓子のひとつです。
琉球王時代では王族が食べる高級菓子でしたが、現在は冠婚葬祭などお祝い事やお供え物などによく使われ、スーパーの和菓子コーナーでも買うことができます。
高級菓子って聞くと作るのも難しく思うかもしれませんが、家にある材料で作ることができるんです。
ってことで材料と作り方をざっくりとご紹介していきます。
✩材料(約10個分)
小麦粉・・・150グラム
ベーキングパウダー・・・小さじ1
卵・・・1個
砂糖・・・40グラム
はちみつ・・・大さじ1
白ゴマ・・・適量
ピーナッツバター・・・大さじ1
桔餅の細切り(好みで)・・・適量
砂糖・・・大さじ2~3
✩作り方
下準備:オーブンを180度に温め、小麦粉とベーキングパウダーは混ぜてふるっておいてください。
ではまずは皮から。
1:ボールに砂糖とはちみつを入れて、といた卵を少しずつ加えながらまぜます。
2:ふるった小麦粉とベーキングパウダーを加えてこね、まとめていきます。
3:ここまでできたら冷蔵庫で30分休ませましょう。
休ませている間に餡を作っていきます。
4:白ゴマを煎って油がでるまでよくすります。
5:すった白ゴマに、桔餅の細切り、ピーナッツバター、砂糖を加えてよくまぜ、10等分にしたら餡のできあがり。
ここからは
6:休ませた皮も10等分にし丸く平らにのばしたら、餡を入れ形を整えながら包みましょう。
7:あとは180度に温めたオーブンで約30分焼けば完成!
ここでひとつ気になるのが材料にある「桔餅」ですよね。「桔餅」とは「きっぱん」や「ちっぱん」と読み九年母の砂糖漬の砂糖漬けのこと。さらに「九年母」ってなに?ですよね。「九年母」とは「くんぶぬき」や「くぬぶんぎ」と読み沖縄の方言で、みかん類やシークヮーサーの木のことをいいます。
桔餅がなくて困ってしまっても大丈夫。オレンジピールで代用できます。
どうですか?材料も家にあるものだし難しい工程もないしわりと簡単だと思いませんか?難しいとしたら形を整えることくらいだと思います。形が崩れてもそこは愛嬌ですよ。
今回は10等分にしましたが、一口サイズにしてたくさん作ってもいいし、大きなのを1つにしてもいいし、砂糖を多くして甘めに、減らしてあっさりめにと、好みの味や大きさになるように自分アレンジで作ってみてください。